ブルーな気持ち

興味ひとしおでした

あの時代を生きた人間には
主人公は長銀をモデルにした邦銀に勤務してベトナムの駐在員事務所開設に奔走する日本人の真理戸だが、アジアの隼といわれ急成長を遂げる香港の証券会社に勤務する韓国系米人のアンドレ・リーと、ベトナム難民上がりで現在は米国大手銀行に勤務するシンという強烈なサブキャラが配置され、息詰まるような金融ドラマが繰り広げられる。
著者は処女作のトップレフトでもシンジケーションローンの組成に主人公が苦闘する姿が描かれていたが、本書のベトナムの発電所を巡る案件の受注合戦はそれを上回る迫力で、勝負が二転三転する仁義なき世界が実にリアルに描かれており一気に読んでしまった。
また、舞台となる当時のベトナムの社会状況や人々の様子が生き生きと描かれているのも実に興味深い。
前半は平然と賄賂を要求する公務員達の非効率な働きぶりや、外資系会社に対するたかり体質がこれでもかというぐらい描かれており、読んでいて情けなくなってくるのだが、後半では一転してそんなベトナム人の魅力的な一面がクローズアップされており、読み終わってみるとこの国が好きになっているのが不思議だ。
本書の背景となる90年半ばは、山一證券や長銀が破綻した日本のバブルがはじけ始めた、日本の金融マンにとっては厳しい時代の始まりでもあり、そういった観点から感慨深く読むことができた。

いいですね
前作「トップレフト」で、なぜ商社が「最強」とまでいわれるのかなと、その点はややすっきりしなかったのですが、この作で、著者の視点軸がわかったような気がします(別の評に「ローン屋さん」とありましたが、とにかく、ふつうのユーロ債ではないですね)。
それはそれで一つの視点だと思います。
ペレグリンは日本でも債券を発行していたので、興味ひとしおでした。

投資の成功願望がある人だけに向く気がする
成功願望って書いたのは、実際にはもう内容が古いのと億単位の取引っていうのがそういう人が好きそうだから小説として読むならリアリティーが無さ過ぎる(全編を通じて躍動感や緊張感が感じられない)他にも、主人公が奥さんを亡くした理由が忙しくて奥さんの体調の変化に気づかず二日後に変貌に気ずくが既に遅く亡くなる二日間も無関心でいる男の人。
そしてベトナム女性と恋。
男性の成功妄想小説としか読めなかった(この小説を奨励してる人にこういう感想もあると言わせてほしい)アジアの隼黒木 亮
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by kamematazu1r | 2011-08-03 18:26 | 読書
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